8月10日 営業担当者の雑記
この時期こそのテーマで昨日の日経夕刊「あすへの話題」欄にノンフィクション作家俤久美子氏が詩人石垣りん氏の「弔辞」という詩の一節を紹介していました。「死者の記憶が遠ざかるとき、/同じ速度で、死は私たちに近づく」。先の戦争で家族、近親者を亡くした人たちも戦後72年経ち生きていらっしゃる方々もすっかり年をとってしまいました。忘れようにも忘れられない経験をした人たちが少なくなって日本全体に戦争で死んだ人たちへの記憶が遠ざかってきている今次世代の私達が同じことを繰り返す恐れに近づいているのかもしれません。チキンレースを始めた国々もさすがに最後の一線は超えないだろうと信じているのですが。「八月十五日。/眠っているのは私たち。/苦しみにさめているのは/あなたたち。/行かないで下さい 皆さん、どうかここに居て下さい」石垣りんさんの「弔辞」はこんな言葉で結ばれているそうです。