9月14日 営業担当者の雑記

「鶏頭に鶏頭ごつと触れゐたる:川崎展宏」通勤途中にある畑にわずかばかりの鶏頭が咲いています。昔は随分あちこちで鶏頭を見かけたのですが最近はカタカナの花に押されあまり見なくなりました。この花、茎の上の方にもしゃもしゃと花が付いています。風がふくと茎全体が揺れ頭の方がぶつかり合っています。このところ続いた強い風で倒れているものもありますがまだ残っているのは時にこういった風景に出合います。この川崎展宏は加藤楸邨に師事した俳人のようですがさすが私など「心なき身」は通り過ぎてしまいそうな何でもない景色を的確に捉え17文字で表現するのですね。確かによく見れば右に左に揺れ動く鶏頭の花はもしかしたら「ごつ」といっているほど頭をぶつけあっています。帰り時にはもうすっかり虫の出番になっています。