2013年11月27日 営業担当者の雑記
去る24日の日経新聞文化欄に載っていた高橋源一郎氏の「一枚の写真」という文章がとても印象的でしたのでご紹介します。鮮やかな菜の花畑の前で袖をまくった父と割烹着をきた母親がとても幸せそうに笑っている「写真」の記憶。その後父親は散々家族に苦労をかけ彼も父親を憎んでいた。ところが、晩年和解はしても理解したことは一度もなかった父親の顔がある日突然3,4歳になった息子の歯を磨いている時鏡に映り私をみつめていた。私の記憶の中にあるあの父の顔。それ以降父は私にとって親しい存在になった。父は死んでしまったけれど私の記憶の中にだけあるあの「写真」がある限り生き続けている。同じように子供たちの心の中にも私の「写真」は暫く生き続けるのだろうという内容。