7月28日 面従腹背
日経夕刊「プロムナード」に飯間浩明という国語辞典編集者が興味ある話題を載せていました。森鴎外の「最後の一句」で不当に死罪を申しつけられた父親を救う為子供たちの命と引き換えを嘆願した際「お上の事には間違いはございますまいから」と逆らえない相手に一言付け加えた話、自分の中学校時代いたずらを仕掛けらえたと勘違いし怒った先生の事を文集に取り上げようとし謝罪文を要求され「文集に載せようなどという、理不尽極まりない愚行」「人権を蹂躙されても仕方がございません」など目一杯の反抗心で表現した。面従腹背:服従すると見せかけて心の中では従わない:で思った通りに意見が言えない状況でも自分の気持ちまでも抑えるのは難しいので工夫すれば自分を表現する方法が見つかるかもしれませんというのですがこれには傑作な「オチ」があり彼の反語は先生に理解されず「神妙で宜しい」で終わったんだとか。自己満足ですがこんな方法もありか。