10月8日 金木犀が散った
今日の松戸最高気温は16度。なんとも低くなったものです。そのうえ終日雨。長袖のシャツにジャケットでも少し涼しいくらいです。台風とその影響による秋雨前線のせいなのでしょう。先日散っても風情があるといった金木犀があちらでもこちらでも散り、木の根元がオレンジ色に染まっています。以前は気が付かなかった樹の下が金色の花で一杯になりここにも金木犀があったことがわかります。桜が雨に打たれ散ったさまは少し色っぽいのですが金木犀はやや地味で重たいものがあります。加藤楸邨の句に「木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ」というのがあります。多少とぼけた表現の中に自分に対する気持ちも込めているのか、秋が行ってしまうのを惜しんでいるのか寂しさがありますが今日の金木犀を見たとき同じ様な感情を持ってしまいました。香りが強いだけに雨で散ってしまった花が何となく愛しくもう少し楽しませてほしかったな、嫌な雨だなと思いました。