8月21日 モーリシャスの重油流出事故

モーリシャスで貨物船「わかしお」が座礁し大量の重油を流出させてからほどなく一か月が立ちます。インド洋の西に浮かぶモーリシャスは英ブライトン大学のコリーナ・チョカン博士曰く「これだけ豊かな生物多様性のある海はもうほとんど地球上に残っていない」という国でヨーロッパからの観光客が沢山長期滞在する楽園として有名です。原因はまだ究明中ですがこの被害がどれほどのものになるのか空恐ろしく思います。1989年エクソン社のタンカーがアラスカ プリンス・ウィリアム湾で起こした石油流出事故は湾内に生息する海鳥、魚、海洋哺乳類に多大な被害を与え北米2,400kmに及ぶ海岸を汚染し結局3年の歳月と25億ドルの金を費やし何とか終息しました。当時べったりと油がついた海鳥や海洋生物の死骸、分厚く溜まった重油の報道を見るにつけその被害の甚大さに胸が痛くなった記憶があります。今回も希少な動植物にどれだけの被害が出るのやら。