4月3日 営業担当者の雑記
ここ2,3日気温が低く花も少し長持ちしそうですがそれでも満開の桜は少しの風で散ってしまいます。西行桜3首目。「春風の花をちらすと見る夢は覚めても胸のさわぐなりけり」この歌もすっと心に入る歌です。花のことで身も心も一杯になり居ても立っても居られない。一日中桜のことが思われ心が浮ついている。今朝も満開の花を春風が散らしてしまった夢を見た。目が覚め夢だったので一安心したもののいまだに胸がドキドキしている。満開の花をいつまでも楽しんでいたいのに何と無粋な風なんだろうと夢の中の風に八つ当たりしてしまいそうだとでもいうのでしょうか。こんなにも花に没入し身も心も腑抜けになってしまうのですね。無風流な私には時に「西行さん少しおかしいのではないかしら」、「いくらなんでも入れ込みすぎだろう」などと思ったりもしますが、これほどまでに「大好きさ」を正面切って惚気られるとかえってある種の爽快さを感じます。