6月21日 営業担当者の雑記

昨日の日経夕刊「プロムナード:行間を読まない幸せ」が面白かった。河合香織というノンフィクション作家の担当で前半部分はライターの仕事を始めたころ約束の時間に遅れカメラマンに「寝坊してすみません」といったら「本当のことを言われると腹が立つ。人が不愉快にならない正当な言い訳を考えろ」といわれそうしてきたが今本当のことを言える環境の風通しのよさに触れるにつれ、つまらない言い訳をする暮らしの歪みがどれほど大きいかを知った。偽るのは自分のことも他人のことも信頼できないからだろうとしつつ更に信頼といえば過剰に行間を読む行為も信頼と自信の欠如ではないかという。知人のお別れの会に参加した時「平服で」とあったのに黒いワンピースでいった。平服の参加者たちは個人に対する思いを人から借りてきた言葉でなく自分の心のこもった言葉によって捧げていた。自由な精神の基底には他者への信頼があり優しさは波のように他者に伝わっていく。同様に人を受け入れ信頼する心も伝播していくと結ぶ。