2014年4月8日 営業担当者の雑記
西行フリークついでに
あの芭蕉は西行の凄さを心底理解しており小林秀雄の「無常という事」という本中にも「。。即興は彼の技法の命であって、放胆に自在に、平凡な言葉も陳腐な語法も平気で駆使した。自ら頼むところが深く一貫していたからである。流石に芭蕉の炯眼は「その細き一筋」を看破していた。「ただ釈阿西行のことばのみ、かりそめに云ひちらされしあだなるたはぶれごとも、あはれなる所多し」(許六離別詞)とある。」そんな芭蕉の俳句は常に人に見られることを意識し死ぬ間際にまで何回も作句を添削していたという逸話もありとても一筋縄ではいかない句ばかりです。そんな中に会って「命ふたつの中に生きたる桜かな」というのが私は気に入っています。同郷の友人服部土芳と滋賀水口の満開の桜の下で20年ぶりにあった喜びを彼にしては珍しく素直に詠んでいるように思います。桜が取り持つ縁で。