5月24日 営業担当者の雑記
会社のツツジはまだ大分花を残していますが最寄駅からの道中、植栽やお庭の花が随分変わって来ました。特に紫陽花が目立ちます。近年流行の山紫陽花、顎紫陽花、さらに柏葉などと普通のアジサイも少し葉も花も小さめです。薄い赤紫で縁がほんのり空色のヤマアジサイを今日見かけました。今読んでいる本に「花二つ紫陽花青き月夜かな:泉鏡花」というのがありました。沢山咲いている中で二つの花だけが浮き上がり寄り添って咲いている、月夜の中をとでもいった内容との事ですがこの二つの花は鏡花の師尾崎紅葉の反対を押し切って一緒になった赤坂の芸妓桃太郎とのツーショットなのではないかと作者の長谷川櫂。昨今は色んな種類がありますが昔からの白、青、薄紫といった寒色系のアジサイが梅雨空に咲いているのは少しロマンチックで、勝手な私の夢想ですがどことなく妖しい気配があるように思います。あちこちの紫陽花の名所で想像逞しく楽しもうと思います。