10月7日 秋の七草

秋の七草は万葉集の中で山上憶良が「萩の花尾花葛花撫子の花また藤袴朝貌の花」(朝貌は今の桔梗との説有力)と詠んだのが始まりとされているそうです。私はどこでみたのか「萩桔梗尾花葛花女郎花藤袴また撫子の花」と覚えています。いずれにしても秋の七草は風情のある花ばかりです。公園などでは万葉の花々とか秋の七草などとまとめて植えているところもあります。我が家にも萩を植えていたのですがあまりに伸びすぎ広がりすぎ猫の額を占めてしまったのでクレマチスに植え替えました。尾花を花といえるのか分かりませんが飯田蛇笏の名句「をりとりてはらりとおもきすゝきかな」のようにずっしりと白い穂をつけた薄はいかにも秋の象徴です。それぞれの花色は今主流の少し派手目とは違いくすみ気味です。桔梗色は平安の昔から青紫の代表色として伝わる優雅な色で私の大好きな色の一つです。この季節山野に入って七草を探すのもうれしいものですね。

9月14日 営業担当者の雑記

「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また 藤袴 朝貌の花」万葉集に収められている山上憶良の秋の七草です。瞿麦はなでしこ、朝貌はアサガオ、ムクゲ、キキョウなど諸説があるとの事。いづれも「折々のうた」からの引用ですがこの七草みんなどちらかというと地味な花ばかりです。萩は我が家で今満開ですが葉の方が多く花そのものは小さくそんなに目立ちません。ススキは花と呼べるのかナデシコは控えめですしキキョウだってことさら派手な紺でもありません。「折々」に出てくる歌はいつまでも待っているとか会えないのが苦しいといった技巧より心の叫びのような歌が多い印象があり、ます。万葉がどんな時代だったのかよく知りませんが選ばれた秋の七草もどちらかというとひっそりと咲くイメージです。今のように大振で派手な色で香りが強く「どうだ」といった花が好まれるようになったのはいつの頃からなのでしょうか。