11月13日 焚火

今朝出勤途中で山茶花を見ました。いつながらの真っ白なあるいは薄いピンクの花で清楚な感じがあります。ふと花の連想からか「さざんかさざんか さいたみち たきびだたきびだ おちばたき」と古い童謡を思い出しました。焚火を最後にしたのはいつだったろうか。最近一人で山に入り焚火をするというのが流行っていると聞きました。あまりに世の中が便利にそして物事が複雑になりすぎたので少し不自由さを味わいながら心の自由を取り戻そうというのでしょうか。「とっぷりと後ろ暮れゐし焚火かな:松本たかし」という句があります。結構好きな句です。私の勝手な解釈ですが「何かに悩むでもなく考えるでもなく一人で焚火の燃え上がる火をずっと見ていたらすっかり日が暮れてしまっていた」というのです。火は暖を取るだけでなく人の心も温めてくれます。せわしない世の中で少し心が窮屈になってきたら有り合わせの木で焚火をし無心になるのもいいですね。