4月13日 営業担当者の雑記

拙宅の海棠が満開になりました。この花は一か所から5,6cmの細長い茎に真ピンクの八重の花びらがついている何とも派手な花です。もう7,8年になるでしょうか亡くなった母親が大好きだったので植えたのですが現在樹高さ2m足らずで枝という枝から沢山の花が垂れ下がっています。時々どうして母親はこの花が気にいっていたのかなと考えたりしますが彼女とこの花が結び付くのは生家の近所にあった鎮守さんの門を入った所にこの樹が植えてあり私が小さい頃時々お参りに行っていた記憶があるくらいです。母方の祖母は戦争未亡人でお茶とお花を教えながら5人の子供を育てたとても気位の高い人でした。その祖母にお花を習った母親が海棠を活けていた記憶はありません。華道のことは全くの門外漢ですがあんなに目立つ花は活けにくいのではなかろうかと思います。桜と比べると花の色はとても濃く、八重桜程のうざったさはありませんがそれでもかなり密集して咲いています。彼女が亡くなったのは2月ですがこの花が咲くと母親を思い出します。

2014年4月7日 営業担当者の雑記

昨日我が家の海棠が満開になりましたので一枝折り母親の仏壇に供えました。母親が大好きだった花です。今年は彼女の命日をうっかり忘れていました。いつもは女房が覚えているのに珍しく彼女もまたうっかりでした。そのうえ野暮用が重なりお彼岸にもお墓参りに行けませんでしたのでちょうどいい機会になり喜んで貰えたと思います。この時期艶やかな色で小さな花をいっぱいつけるこの花を見ると母親を憶い出します。もう七回忌が過ぎてしまいました。晩年はかなり物事が分からなくなっていましたが、離れて暮らしていたのに最後を看取る事が出来て良かったなと思っています。西行は「仏にはさくらの花をたてまつれ我が後の世を人とぶらはば」と桜の花を供えてくれと所望しましたが私は母親の好きな海棠の花を供えて暫し想い出に浸った一日でした。