7月20日 営業担当者の雑記

今日の日経夕刊「あすへの話題」というコラムに、キャスターの国谷裕子氏が先日亡くなった永六輔さんの想い出を書いていました。あるとき母の日をテーマにした番組で「生きているお母さんには赤の亡くなったお母さんには白のカーネーションを供えるのは酷な気がする。何故区別するのだろう」いつしかそうなっていた赤と白の決まり。お母さんを亡くした人から見たらどうなのだろうと永さん。もう一つ永さんが構成していた「夢であいましょう」母の日の演出で出演者がそれぞれカメラに向かって「お母さん」「おふくろ~」と呼びかけた。ところが出演者の一人がカメラの前で絶句し何も言えないまま番組は終わった。楽屋で「ぼくにはお母さんがいたことがない」といった「人によっては母の日が辛い日なのだ」と永さんはこのエピソードを振り返りながら語った。自分の中にいつのまにか忍びこんでいる先入観の怖さ、そして自分の目には見えていないことへの想像力の大切さを永さんが教えてくれたと国谷氏は結んでいる。永さんの優しさとそれをしっかり受け止めている国谷氏。