6月26日 梅雨寒
本当にこのところの天気は油断も隙もありません。前日の天気予報で曇りのち晴れなんというのを信じて手ぶらで出かけると帰りはずぶ濡れまた26,7度まで上がりますというので半そでで出かけるとえらい目にあいます。梅雨なんですからなんでもありですね。今日は随分気温が上がったのでしょうが昨日までは結構冷えこみました。「梅雨寒」ですね。久保田万太郎に「うとましや声高妻も梅雨寒も」というのがあります。これは万太郎独特の奥様への愛情の表現なのかもしれません。色っぽいところでは「梅雨寒や句屏風をたて香をたき:武原はん女」などというのもあります。我が家には句屏風はありませんしそれを立てる部屋もありません。精々老臭がだよっているのが関の山といったところでしょうか。はん女がいうと一層粋になります。昔の人はこんな梅雨寒も笑い飛ばしたりしゃれのめしたりと余裕があったのでしょうかそれともやせ我慢だったのでしょうか。