6月15日 営業担当者の雑記

梅雨さむ。しばらく夏気温が続いていたので今日はとても寒く感じます。長袖に夏物の上着を着て営業に出ていました。ところでこの「梅雨さむ」を詠んだ句に「梅雨寒や句屏風をたて香をたき:武原はん女」というのがありました。いつもながらの独善ですがいかにもしとやかな舞踊家が季節の変わり目を楽しんでいるかのようなとても粋な句です。ところでこの武原はんは上方舞の第一人者でとても品のいい一本筋の通った美人としか知らなかったのですが彼女14歳で芸者になりそれからは「青山二郎」の後妻になったり「灘万」の若女将をしていたこともあるのですね。青山二郎の縁から小林秀雄、中原中也、宇野千代などとも交流があり後年は高浜虚子に師事していたなど「しっとり」より「波乱万丈」がぴったりの女性なんですね。とすると先ほどの句は人生の狭間の一瞬、過ごし日々をしばし振り返っているのではないかと思ったのですが見当違い?