3月15日 東大寺修二会

東大寺の修二会が今日で満行。一般にはお水取り、松明で有名ですが修二会は「十一面悔過」と言い、われわれが日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で、懺悔することを意味するのだとか。752年東大寺開山良弁僧正の高弟実忠が創始されて以来今年で1270回一度も絶えることなく引き継がれてきた法会で3月1日から2週間にわたって荒行が行われ12日深夜の「お水取り」と「籠松明」の儀式で最高潮に達する。この行を勤める練行衆の道明かりとして夜毎大きな松明に火がともされ毎年沢山の善男善女が集まるのだが今年はコロナ禍で信徒の集まりは中止になり練行衆も予防のため事前にPCR検査を受けるなどしたと報じられています。芭蕉もこの法会に参加し「水とりや氷の僧の沓の音」という句を残しています。私は一度も拝見したことはありませんが極寒の深夜「沓」の音が響くほどの荘厳の中行われる儀式のようです。