10月26日 営業担当者の雑記
気象庁は24日土曜日の夜12時少し前に東京地方で木枯らし1号が吹いたと発表しました。当日は上野にコンサートを聞きに行っていましたが確かに帰る頃は結構冷え込んでいました。木枯らし一号とはこの時期に西高東低の冬型季節配置により初めて吹く強い北風のことで秒速8m以上と決まっているようです。漢字で書くと「凩」ということで木々の葉を吹き飛ばしてしまうほどの強い風とでもいうのでしょうか。昔からいろんな人が木枯らしを詠んだり吟じています。「海に出て木枯帰るところなし:山口誓子」はよく知られた句ですが私は「木がらしや目刺しに残る海の色:芥川龍之介」などは奇抜な発想でおもしろいと思います。木枯らしが吹き、天日に干されすっかり色が変わってしまった魚の僅かに残る海の色に冬到来を感じたのですね。やはり優れた作家は季節感覚が常人とは違うのだなと感心しました。