12月17日 営業担当者の雑記

昨晩は雨風がとても強くその上気温が低くびしょぬれになった足元がすっかり冷たくなりました。一転今朝新聞を取りに外に出ましたら晴れ上がった真っ青な空に太陽が昇り境目が「曙色」に染まりそれはみごとな朝焼けでした。季節は少し違いますが枕草子の「春はあけぼのやうやう白くなりゆく山際少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる」を思い出しました。「曙色」は「東雲色」ともいいますがどちらも朝焼けの微妙な色を表すとても情緒のある言葉です。着物の柄にも曙色単色で更には他色と組み合わせたぼかしなどが使われているようです。ところで古来日本には独特の色を表現する言葉があります。人口に膾炙しているところでは「藍色」「山吹色」「萌黄色」などがありますが、夕焼けを表す「茜色」もよく知られていますよね。赤を染める植物の中でも茜根はもっとも古くから使われている染料の一つだとのこと。「茜色」といい「曙色」といい夕焼け、朝焼けの何とも言えない空の色を見事に表していますね。