8月18日 営業担当者の雑記

先日サントリー美術館で開催されている「国宝曜変天目茶碗と日本の美」を見に行きました。これは明治期大阪で財を為した藤田傳三郎が当時の廃仏毀釈運動に依り仏教美術品が失われる事を危惧し仏像、仏画などの文化財保護に尽力しまた数寄者でもあった彼がその審美眼で集めた貴重な茶道具を始とする美術品を彼とその継承者が作った「藤田美術館」で一般公開しており永らく館外での展示が待たれていたのですが今回初めてその収蔵品が一同に展示されることになったものです。9件の国宝、52件の重要文化財を含む東洋、日本の至宝の数々是非鑑賞をお勧めします。中でも目玉の「曜変天目茶碗」は骨董品に興味がなくとも、茶の湯にまったく縁がなくともその圧倒的な存在感、迫力にはきっと降参すると思います。誰某という宗匠が気にいっていたとかお墨付きがあるといったことは飛び越えた逸品です。