3月9日 春夜

春宵一刻値千金と言われますが春の夜も大変なものです。このところ会社からの帰り道、家のそばまで来ると毎年楽しみにしている香りが漂ってき始めました。どこの家のどのあたりに咲いているのか朝探してみるのですが見当たりません。でもこれは間違いなく「沈丁花」です。我が家の3軒隣の庭に赤と白の沈丁花が咲き始めていますがまさにこの香りです。私は毎年この香りは脳髄に響くなどといっていますのでもういい加減脳はしびれが取れないままになってしまいました。近頃は頸椎を痛め指までしびれていますが。本当に沈丁花の香りは何と表現すればいいのでしょうか。梅は涼やかな甘い匂いなどといいます。秋の金木犀は甘い果物のようなとでもいうのでしょうか甘さが目立ちますが沈丁花はただ甘いのではなく漢方のようなえも言えぬ独特の香りなのです。きっと鼻をくすぐるだけではなく直接脳神経を刺激する物質が含まれているのだと思います。今夜も痺れましょう。