1月11日 営業担当者の雑記

昨年末に(株)椎名の名誉会長:現社長の義父:が94歳で亡くなり昨日、一昨日と通夜、告別式のお手伝いをしていました。この方は新聞販売業以外松戸市の商工会議所会頭を長年務めたり、千葉県公安員会の役職をされたりと地元では大変なご活躍をされたとのことで通夜にも告別式にも大勢の方が弔問に来ました。しかしながら社会的な名声があるなしにかかわらず大切な人が亡くなり残された方々の悲しみはいかばかりかご推察申し上げます。さて今朝朝刊を取りに行ったら東の空にくっきりと「明けの明星」が見えました。このところ快晴続きで今朝も薄青い空、陽の光を背中に受け茜色に染まる雲のはずれに大きな金星が瞬きもせず輝いています。本当に「春はあけぼのやうやう白くなりゆく山際少し明かりて紫立ちたる雲の細くたなびく」さまは清少納言ならずとも荘厳で身震いするほどの神々しさです。寒さが強くなる中,金星はいよいよその輝きを増していきます。

12月22日 営業担当者の雑記

今朝は会社に早く行く必要がありいつもより早起きしたのですが、6時ちょっと前でしょうか新聞を取りに行ったらほとんど明るくなった東の空に一つだけはっきりと見える星がありました。多分明けの明星だと思います。今まで全く気が付きませんでした。結構冷たい空気と白々と明けゆく空。なぜか「長からむ心も知らずくろ髪のみだれて今朝はものをこそ思へ」と何とも色っぽい歌を思いだしました。百人一首で名高い待賢門院堀川の作です。この歌は題詠ではありますがいかにもしっとりとした女性の心を表現していますよね。妹の兵衛と共にいわくつきのそして悲劇の帝祟徳院の母親である待賢門院に仕えたこの時代きっての聡明で歌の上手です。待賢門院のもとには本当に歌が上手な女御が大勢いたようですがなかでもこの姉妹はいい歌を沢山残しています。特に私は西行とこの姉妹の機知にとんだ掛け合いがとても好きです。時代も才能も環境も何もかもが違い過ぎるのを承知で憧れたりしています。前述の歌は三日月あたりが見合うのでしょうが明けの明星もありかも。