4月17日 富田望生の「日日是芸術」
先日表現者としての知的障碍者をテーマにして過去何回か放映している伊勢朋矢という人の「富田望生の日日是芸術」というテレビ番組がありました。今回は富田望生という女優が案内人になっています。とある見慣れぬ喫茶店に彼女が入るとセロハンテープで作ったメガネが釣るしてあり勧められるままにそれを付けると突然非日常の世界が広がります。細かい文様を書きつらねる画家、音楽に合わせ体を揺らすダンサー、それを一心に撮影するカメラマンなど何とも不思議な光景に出会います。その表現者達はみな生き生きとひたすら感情の赴くままに溢れるエネルギーをぶつけています。メガネを付けた富田もその輪の中に加わります。やがてメガネを外した富田の目の前にはそのままの光景が残っています。感情の発露が芸術の源でありそこには健常者も障碍者も、観客もないあるのは表現者の感覚だけ。白い闇の向こうにあるのは異形ではなく一人の人間の感情とその表現だけ。