4月20日 新緑
車で走っていると道路の植栽はどこもつつじとハナミズキが満開です。生垣や植栽のツツジは真紅、ピンクなどとても派手な色が多く明るくなります。また木々も芽を吹きだしています。「新緑」などといいますが古来、和の色には本当にたくさんの緑色があります。濃いのには「深緑」「木賊色」「常盤緑」といったもの、薄いのには「浅緑」「若緑」「薄緑」「萌黄色」など数十種類あります。これらの色が辞典に載っているということはこの色を出せる、作れるということなのですね。絵具などでは2,3種類しかしりませんがもしかしたら日本人は「緑色」には大変興味があったのではないでしょうか。好きな画家の一人、東山魁夷さんは青(緑)にとても神経を使っていたように思います。水辺に佇む白馬のバックの緑などは一筋縄ではいかない色です。同系統の色ですがそのグラヂュエーション、微妙な違いは絵に深みを与え私たちの心に染み込んでき、落ち着かせます。