5月26日 営業担当者の雑記
今朝の朝日新聞朝刊に「大岡信さん織りあげた宇宙 心に残る 折々のうた」とキャプションをつけた特集がありました。ロバート・キャンベル氏とその魅力を紹介するものです。何しろ6,000を超える短歌・俳句・詩・漢詩・川柳などなど所謂短詩のなかから8編取りだしながら「折々のうた」そのもののそして大岡信の偉大さを語っています。私には岩波新書の「折々のうた」全10冊が宝ものです。暇を見ては再読しながら自分の好きな作品を探しています。今まで知らなかった詩人にもこの本のお蔭で沢山出会う事が出来ます。万葉歌人から上島鬼貫、窪田空穂そしてその門人大岡博(信の父上)などなど。中には世界中の子供達が自国語で作った俳句(大岡訳)もありこの辺は大岡信の真骨頂です。特定の分野にとらわれず時代を限らず自身の心に残る折々のうたを選んだこの作品は日本の文学史上にずっと残り続けるアンソロジーだと思います。