1月13日 営業担当者の雑記

昨日は満月でした。冬のこの時期煌煌と照る月はどちらかというと寂しい、厳しい、冷たいなどといった感じがあるのですが私は結構好きです。気温が低く空気が澄んでいる空にまん丸の月が輝いているのはなんだかほっとします。寒満月とか冬の月を主題にした俳句は素人には手に負えないような崇高なものが多い中亡くなった小沢昭一さんの作品に「寒月やさて行く末の丁と半」というのがあります。さてさて寒空に照る月の下明日はどうなるのやらという芸人の心細さを詠んだのかと勝手に解釈しますが、大上段に月を愛でるわけではなく背景に寒月を置きその空気に漂う侘しさ、辛さを自嘲気味にそしてその中に自分の存在を見出そうとしている芸人魂がふつふつと沸いているようでいかにも彼らしい表現の句です。もう4年が過ぎたのですね。あの年代の永さん、加藤武、米朝、野坂昭如みんな往ってしまいました。

1月8日 営業担当者の雑記

昨日で松の内も終わり正月も一段落というところでしょうか。めでたさも中位の我が家でも毎年恒例の七草粥を食べて正月もおしまいとしました。ところで昨晩の月はとても見事でした。夜七時半頃だったでしょうか良く晴れた夜空に満月からは三日ほど経っていますがその形、大きさ何より低い位置にあるのでとても親しみが持てる月が出ていました。冬の月というと何となく冴えわたるとか寒々とか凍てつくとかといった言葉で形容されることが多いのですが昨日のはむしろとても温かく感じました。「寒月にほっこりと待ってる妻がいる:修一」もしかしたら何処からともなく漂ってきた水仙の香がそのような気分にさせたのかもしれませんが帰宅途中の寒さを忘れさせてくれるそんな月と、玄関に立つと中に明かりが灯っているそんな幸せを感じさせてくれたお月さんでした。