6月28日 夫婦仲

今日の日経夕刊「こころの玉手箱」という読み物に、三井物産会長の安永竜夫がご自分の両親が仲がとても良かったことを書いていた。彼の父親が亡くなったとき、母親は位牌の片側に戒名を寄せ、もう片側を空欄にした。いつか自分の戒名も共に記して「一緒にいようね」ということだ。このことは母親が亡くなるまで彼は知らなかった。彼も同じようにしたいと妻に提案しているがいまのところ異論は出ていないと結んでいる。私は今日明日お迎えが来るほどの年ではないと思っているのだがこればかりは自分では決められない。何十年も一緒に住んでおり今や二人きりの生活ですが「老いふたり互いに空気となり合ひて有るには忘れ無きを思はず:空穂」ほど枯れてはいませんでいまだにいがみ合っています。今度私も同じように位牌の片側を空けといてと言ってみようかしらん。「なんじゃそれは?」というのか「もう片側はどうするの?」というのか。自分用に空けとくとは??