1月22日 営業担当者の雑記
10日に脚本家、劇作家の大西信行氏が86歳で亡くなっていたことが報じられた。氏は落語、浪曲など庶民が親しんできた芸能に造詣が深く加藤武、小沢昭一などとは麻布中学からの同級生。芸能史に光る正岡容の弟子で同門にはあの桂米朝もいます。大西信行氏は亡くなった立川談志の本などにもよく出てくる人で心底落語を愛し落語家たちとの交流も深く彼の文章もよく読みました。上っ面の評論家は沢山いますが芸の本質を見極めることの出来る数少ない人で本当に惜しい人が亡くなりました。残念です。滅びようとしている日本芸能の数々を拾い集め体系づけた人々が次々に亡くなって行くのは本当に寂ししいことです。米朝と言えば先日子息の桂米團治を聞きに行ったのですが「まくら」で先頃亡くなった桂文枝のエピソードがありました。これで戦後の大阪落語を復興させた四天王と呼ばれた方々がみんな彼岸に行ってしまいました。威勢のいい落語家を残してくれてありがとう。