6月21日 夏至

今日6月21日は夏至です。一年で昼の長さが一番長い日です。朝も随分早くから明るくなっています。夏至には冬至のようなイベントはあまり聞きません。今日はたまたまこの時間晴れていますが梅雨の時期ですので何事をするのも鬱陶しいのでしょうか。正岡子規の句に「のびきって 夏至に逢ふたる 葵かな」というのがあります。長く結核で寝こんでいた子規は、この時期ぐんぐん背を伸ばし花を下から付けていく葵の花が茎の上方に咲きようやく見えるようになった今日夏至の日にという感慨ですね。また葵の花を見ることができたといった生きていることのの実感なのでしょうか。また「夏至過ぎて 吾に寝ぬ夜の 長くなる」とも詠んでいます。これからは夜が長くなっていきます、痛みで眠られない夜 長い夜になっていくなあ という詠嘆。普段昼の長さだとか考えたこともないのですが季節の移ろいにこれほどの感慨をもった子規の苦しみを改めて思い起こしました。

6月21日 夏至

今日は何の日?と引けば必ず「夏至」と出てきて夏至の説明をしてくれているのでしょう。地球が1年かけて太陽の周りを回転していることから日の長さに長短がでてくるのはいつか習った気がしますが実際のところこの宇宙の話は分からないことだらけです。そもそも地球が太陽の周りを規則正しく回っていること、一日かけて一回りしていることなどは多分物理の法則で説明できるのでしょうが何しろ大学入試で物理が0点だった私には少々難解です。まあ1年の中で日中の時間が一番長い日ということで理解しますが北極では白夜、南極では極夜になり一日中陽が沈まなかったり太陽が出なかったりするのですね。北の国の親は子供に「暗くなる前に家に帰んなさいよ!」などとは言えませんね。南極では朝「まだ暗いからもうひと眠りしよう」などとは思わないのでしょうね。「明けない夜はない」ことはない地方では通じない言葉ですね。一度体験したいものです。