6月21日 夏至
今日6月21日は夏至です。一年で昼の長さが一番長い日です。朝も随分早くから明るくなっています。夏至には冬至のようなイベントはあまり聞きません。今日はたまたまこの時間晴れていますが梅雨の時期ですので何事をするのも鬱陶しいのでしょうか。正岡子規の句に「のびきって 夏至に逢ふたる 葵かな」というのがあります。長く結核で寝こんでいた子規は、この時期ぐんぐん背を伸ばし花を下から付けていく葵の花が茎の上方に咲きようやく見えるようになった今日夏至の日にという感慨ですね。また葵の花を見ることができたといった生きていることのの実感なのでしょうか。また「夏至過ぎて 吾に寝ぬ夜の 長くなる」とも詠んでいます。これからは夜が長くなっていきます、痛みで眠られない夜 長い夜になっていくなあ という詠嘆。普段昼の長さだとか考えたこともないのですが季節の移ろいにこれほどの感慨をもった子規の苦しみを改めて思い起こしました。