3月2日 匂いおこせよ

このところ朝新聞を取りに行くのが楽しみです。いえ世の中はウクライナだコロナだときな臭いのでニュースが楽しみというのではありません。我が家のたった一本の鹿児島紅梅が日に日に花をつけ朝空気の澄んでいるときにはその香りが鼻孔をくすぐるのです。真紅の小さな花とまん丸い蕾と青空とそして梅の香り。気持ちがほっこりとなります。ところで有名な菅原道真の歌に誘われたわけではありませんが妻と娘が福岡に今朝発ちました。道真は左遷された恨みつらみを梅に託し自分のことを忘れないでくれと懇願しているのですが、福岡出身の彼女は大宰府の梅の香に誘われたのでしょうか久しぶりの里帰りです。妻は母親の命日とそして介護施設に入っている義父との再会を楽しみにしていました。コロナ禍でもしかした面会できないかもしれませんが年も年なので出来るだけ会っておきたいのだと思います。「匂いおこせよ」亡母と義父が呼んでいるのかもしれません。