1月24日 営業担当者の雑記
「あたたかに冬の陽の寒き哉:鬼貫」今日は所謂冬晴れとでもいうのでしょうか真っ青な空に思いついたように真っ白な雲がふわふわ浮かんでいます。車に乗っていると眩しい位の陽が差し窓を閉め切っているとヒーターが要らないように思えますが一歩外に出るとやはり寒は寒で冷たい風が頬にあたると身が引き締まります。私はこの時期の晴天が大好きです。300年ほど前上島鬼貫が見た空もこんなだったのでしょうか。鬼貫は江戸中期関西で活躍した俳人で芭蕉とも交流があったようです。芭蕉が死ぬ間際にまで気になる句の推敲をしたといわれている程俳句をとことん突き詰めたのに比べ同じく「まことの外に俳諧なし」と唱えた鬼貫はどこか飄々とした言葉使いや、的確な擬音語、擬態語を使い時代を超えた句は何かしら心が穏やかになります。私の今日の気分はこの句がすべてです。因みにこんな面白い作品もあります。「冬は又夏がましじゃと言ひにけり」