11月11日 営業担当者の雑記

昨日11月10日は「高倉健」さんの命日でした。全国各地で「健さん」を偲ぶイベントが催されたようです。北海道夕張では映画「黄色いハンカチ」のロケ地で終日ファンが集ったとか北九州小倉では健さんの言葉を励みに一般上映を続けている映画館「昭和館」で「ありがとう健さん」と銘打ち健さん特集が組まれ更に健さんが好きだったコーヒーが振る舞われたりとかが報じられました。健さんの寡黙ではあるが芯の通った一徹者といった役柄はかれの風貌とあいまり正にはまり役でした。谷川俊太郎の詩に「黙っていた方がいいのだ/もし言葉が言葉を超えたものに/自らを捧げぬ位なら」という一節がありますがあれほど沈黙が似あうそして発する言葉が重い役者はいません。一方撮影中も彼の禁欲的な姿勢が誇張され伝説化されていますが共演者たちの話だとさりげなく気を配る彼に皆ぞっこんになってしまうようです。世の中が軽くなってしまった今 などと年よりじみたことを言うつもりはありませんが彼の生きざまは尊敬出来る一人の男として終生私の心に生き続けることでしょう。