2月25日 佐藤錦の花

先日よく話題にする福岡の先輩から庭にハクモクレンと佐藤錦の花が咲いたとメールが入っていました。どちらもかなりフラインング気味で驚きではあるのですがそれより私は佐藤錦の花に感動しました。佐藤錦はサクランボを取るための「さくら」で花だけを見てもソメイとそれほどの違いがあるようには見えませんが「実」が出来る出来ないに大きな差があります。ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンを人工的に交配させたものでこの性質をもった樹を増やすのは挿し木です。さらに自分のメシベに自分のオシベは受粉出来ない性質(自家不和合性)の為同一性質を持つソメイ集団の中では実がなりません。ここまでは知っていたのですが調べてみると佐藤錦も同じ性質を持っており「実」を作るために別品種のサクランボの花を使い人の手で受粉させているんだとか。こんな努力のおかげで観賞用のそして食用(外見も綺麗なのですが)の傑作が出来上がったんですね。