7月7日 七夕

今日は「たなばた」ですといっても小さい子供がいないので多分帰っても何もないでしょう。子供たちがいたころは竹を買って来て飾り物、短冊などを用意したものですが最近は子供がいる家庭でもあまりそんな光景は見ないように思います。地方によっては8月に祝うところもあるようですがやはりその方が話がつながります。天の川といっても晴天の時でも見ることはまずありませんがまして梅雨のさなかの今、「なんで今時分に」などと子供に質問されると困りますね。旧暦の7月7日は新暦では8月の後半のようです。これだと少し真実味があります。もっとも男女の仲のことなので川などはどうでもよく夢見心地で年に一回きりの逢瀬を楽しむということでいいのですが。元禄時代芭蕉さんの頃の話ですが「文月や六日も常の夜にはあらず」などと前の晩が話題になっているところを見ると多分大人にも子供にも今とはずいぶん違った「たなばた」だったのでしょうね。

 

 

 

7月7日 営業担当者の雑記

今日は「七夕さん」。といっても子供達が皆出て行った今多分我が家では何もおきないでしょう。もしかしたら奥方が「今日の星はまた随分きれいですよ」などと洒落たことを言うかもしれませんが。ところで星といえば思い出すのが季節は違いますが与謝野晶子の「冬の夜の星君なりき一つをばいふにはあらずことごとこみ皆」です。夜空の星一つ一つが皆亡くなった鉄幹だというのです。鉄幹も自分を星の子に尚らえ雑誌の名前を「明星」としたという説があるほど自意識過剰ぎみだった様ですがその妻晶子の鉄幹を思う心も凄いものです。鉄幹は随分女性にもてたようで浮名もあったようですがそれでもこんな歌で死んでからも尚恋されていると言うのは男冥利に尽きますね。あるいはこんな晶子に鉄幹も時にへきへきしていたのかもしれませんが。ところで万が一にも奥方が粋なことをしたら、どこかのコマーシャルのように「きれいだよ」とでもつぶやきましょうか。

7月7日 営業担当者の雑記

今日は七夕ですか。笹を立て願い事を書いてお祭りしたのはもう随分前のことです。万葉集には随分七夕が詠われていますのでとすると織姫さんと彦星さんはもう2000回位は会ったのかな。くだらない計算をしていますが1年に一回というのは惨い話ですね。私は三年ほど単身赴任をしたことがあるのですが月に一度帰京するのがとても楽しみでした。同僚には「愛妻家ですな!」などと冷やかされていましたが実はお目当てはまだ小さかった娘でして、会えることがとてもうれしくて毎回彼女が喜びそうな絵ハガキと絵本を探しお土産に買って帰りました。まだやっと字が書けるようになった頃で自分の似顔絵付きで「おとうさんおしごとがんばってね!」とみみずの這ったような字でお手紙を貰ったりすると赴任地に行くのはもう止そうかと思ったりしたのを憶い出します。この娘もすっかり大人になりこのところは1年に一度くらいしか帰ってきません。一人前になったのを喜ぶべきなのでしょう。今日あたり電話でも来るといいのですが。