2014年8月28日 営業担当者の雑記
先日東京都美術館で開催中のメトロポリタン美術館 古代エジプト展「女王と女神」に行ってきました。メトロポリタン美術館は世界有数のエジプト・コレクションとして毎年五百万人以上の来場者があるとのことで今回はその中でも「ハトシェプスト女王」関連の出土品を展示。ハトシェプスト女王は紀元前1500年ころ日本で言うと縄文時代末期の人で、王位継承権を持つ継子の摂政としてエジプトでは珍しい女性ファラオとして20年ほど君臨したとのこと。当時使っていた髪結いの道具、化粧道具、柄鏡、ブレスレット、腰飾り、スカラベをモチーフにした指輪、冠、香油壺、楽器などいかにも女性らしい細やかで豪華な装飾品は今でも使えるようなデザインでした。さらに彼女の時代は平和で近隣諸国との交易が盛んに行われておりそこからの、少しエジプト風ではない異国情緒の漂う珍しい調度品が沢山展示されていました。また圧巻は彼女が作ったハトシェプスト葬祭殿。勿論写真なのですが崖の斜面に沿った左右シンメトリーの壮大な一見ギリシャ風の宮殿は何とも見事なものです。是非ともメトロポリタン美術館とこの宮殿の実物を見たいものです。