7月10日 マティス展
昨日ようやく上野の東京都美術館で開催されているアンリ・マティス展に行ってきました。4月後半から始まったのですが日時指定予約のためタイミングが合わずに来ていました。大々的な展覧会は20年ぶりだとかで今回はポンピドゥー・センターのコレクションの中から150点ほど。私は特に美術に造詣が深いわけでもなくマティスをよく知っているのでもありませんがいつだったか「ダンス」を見てあの色とシンプルな形に魅了されました。彼の表現の移り変わりが時代順にならべてあり点描からキュービズム、切り絵、彫刻と試行を重ねているのがよくわかります。代表作「赤の大きな室内」は全体が赤で中の調度品も赤、何という配色かと驚きますが決して奇を衒っているようには見えません。最晩年には思うがままに原色の紙を切り抜き無造作に貼り付けた作品群が出てきますが彼が修正追い続けた「線」と「色」の行きついたところがここなんですね。感激しました。