10月3日 ナポリの守り神

先日ピザを食べに行きました。テーブルに座ると左上、厨房の柱から何やら見慣れぬ人形がこちらを睨んでいます。そのように見えました。高い鼻に黒マスク、白い服を着たおデブなおじさんです。お店の方に聞くと「プルチネッラ」という名前でイタリアの伝統的な風刺劇に出てくる狂言回し役のピエロみたいなものでナポリの街にはそこら中にこの方がいらっしゃるんだとか。楽器をもっていたりピザをもっていたりと様子は違っても白服に黒マスクは必ずしているようです。気を付けて店内を見ると入り口にもピザを焼いている方がいますし玄関の旗にも登場しています。あまり裕福ではなかったナポリ街人の生活を見守っている方なんですね。こんな雰囲気もあってかここのピザはいわゆるナポリ風のモチモチの台にイタリア野菜、モッツァレラ、オレガノなどが載ったシンプルな形で非常に好みのタイプです。黄金のマルゲリータが「売り」とのことでしたが売り切れ。幸せ。