9月3日 営業担当者の雑記

今日も一日中営業で飛びまわっていたのですが、朝出がけ会社の門扉の脇にアブラゼミが転がっていました。この時期では普通に見る光景なのですが今日のは落ちたばかりだったのか手足をバタバタさせていました。こんなセミを見たのは初めてなのですが妙に親近感を感じてしまいました。長い間土中にありようやく地上に出てきてしっかり夏を謳歌し子孫を残し自分の役目を終えたセミ。手足を動かしていたのはあがきではなくもしかしたら私にあいさつをしてくれたのかもしれません。「ひぐらしの一つが啼けば二つ啼き山みな声となりて明けゆく:四賀光子」夏を表わす音の代表であるセミの鳴き声。そして今ほとんど往こうとしている夏。一仕事終え次の季節に移ろうとしているそんな一瞬のセミの死骸。感傷的というよりむしろ清々しいある種の爽快さを感じ勝手に頑張ってくるぞなんて声をかけてしまいました。

7月23日 営業担当者の雑記

今朝みのり台駅から会社にくるまでにある屋敷森から蝉の声が聞こえてきました。この時期に初鳴きという事もないでしょうから今まで気づかなかったのかもしれません。ミーンミーンミーンと鳴いていました。小さい頃はミンミンゼミと呼んでいましたが本名かどうか知りません。私にとってセミといえば夏の暑さを一層増幅してくれたアブラゼミです。夢中で遊んでいる時は気づかないのですが一寸とした静かさの中でとにかくやたら大きな声を出して鳴いていました。鳴き声も単調でガラガラ声でまったく魅力的ではありません。それでも時々木に張り付いているのをそっと近づき「エイッ」と押さえるのですがいつも空振りで小便をひっかけられていました。関東に来てからアブラゼミにはほとんどお目にかからないような気がします。ジリジリ照りつける夏の日とアブラゼミは一対でした。