11月2日 スポーツは修行にあらず

先日の日経新聞に嘗てアメリカンフットボールで活躍した安田秀一氏がとても興味のある文章を書いていました。彼とアルペンスキーの皆川賢太郎氏、水泳の松田丈志氏とで話をしたときの事。「なぜ最初にバタ足ばかりで苦しい思いをさせるのか。水泳が嫌いになるじゃないですか」という安田氏の質問に松田氏は「まず苦労してそこから這い上がって来いよという日本あるあるでは」と答える。また「紐すら結べない子供に重たいスキーブーツを自分で履かせられてカニ歩きで斜面を延々と登らされて」に対し皆川氏は「本当に日本あるあるですよね。米国ではブーツは大人が履かせてくれ滑る楽しさを体験させます」と答える。本来言葉の由来からしてスポーツは楽しむことを目的とした活動だと安田氏。「スポーツという先生から色んなことを学べる」という米のフットボールコーチに共感した安田氏は修行的思考やそこから生まれる支配構造を変えていくことが重要だという。