8月3日 営業担当者の雑記

暑い時に「暑い 暑い」といっても涼しくはならないのですが。通勤の行き帰り、就寝前の小道具に本を用意しているのですが時々面白い文句に出会います。「なんと今日の暑さはと石の塵を吹く:鬼貫」茹るような暑さだったな今日はとほっと一息庭の石に腰掛け茶でも飲もうか、からからになった石を覆う塵をまず吹きとばしてという光景なんでしょうか。この鬼貫さんの表現はどこかとぼけており口語で江戸時代のコピーライターといった感じがあります。「にょっぽりと秋の空なる冨士の山」も真似のできない表現です。石といえば「石に腰を、墓であったか:山頭火」も随分とぼけています。勝手に解釈すると「今日も一日暑かったな一休みするか、よっこらしょっと腰かけてみたら墓石だった」なんて人を食ったいかにも山頭火らしいと素人の知ったかぶり。侘びさびももいいのですが面白い句はもっと好きです。