10月23日 いい童話に出会った
今日の今日の日経夕刊「あすへの話題」で美術家の森村泰昌氏がいい文章を書いていました。彼が庭のハナミズキの木を葉刈りしていたら近所の男子小学生が来て「木を切ったらアカン。かわいそうや」と大きな声を出した。黙って作業を続けていたらさらに「切られた葉っぱが死んでいきよる」と声を荒げた。かつてチェーンソーで一斉に刈り込まれ丸裸になった街路樹が何十本と並ぶ様を見るのが辛かった、新芽が育つために必要な作業だと分ってはいても世帯交代の為の強引なリストラめいて気が滅入った。が少年には「これは散髪や」髪の毛ぼうぼうはいややろそれと同じやというと少年は「木の散髪か」とそれなりに納得した様子。「ちゃんとやったってや。けったいな形になってるで」と言い放ち立ち去った。しかし葉刈はホントに散髪なんだろうか心中ではなお少年とのバトルが続いていると結ぶ。少年の反発とその対応に?を持った作者。いい童話に出会った感じです。