2014年4月16日 営業担当者の雑記

桜前線は早や東北地方にまで行った様です。ちょうど三春の滝桜が満開との事です。人は大概自分の好きな桜あるいは桜にまつわる景色を持っているように思いますが、私はこの三春の滝桜は非常に好きな桜の一つです。世に三大桜と称される有名な桜がありますが、あれほど豪華で、勢いが良く、様子がいい桜もないように思います。まるで当代一流の歌舞伎役者が今ちょうど舞台に上がってきたような艶やかさがあります。またその景色はとても周囲の景色と溶け合い数百年前から地元の人たちが丹精込めて面倒を見てきた賜物なのだと本当に頭の下がる思いです。能の西行桜ではありませんが季節が巡り時期になると桜は唯花を開かせ木の精は束の間ひたすら舞い続けるるだけで勿論桜には何の罪もないのですが、人々は古来その桜に想いを馳せ幾多の物語を紡ぎだしてきました。そして散ってしまった花びらを惜しみつつまた来年会えることを楽しみにしています。

2014年4月15日 営業担当者の雑記

私今膝が悪いので整骨院に通っているのですが先日のことです。カーテン越しに治療を受けている人の話を聞くともなく聞いていると「学生時代長崎の大学山岳部に入っており一年に100日位山に入っていた。重い時は70Kg程の荷物を背負いまたあるときは40Kg位のものを担ぎ学校の周りを走っていたが変なことをしているなと思われていただろうな」という声が聞こえてきました。長崎の大学、山岳部、年格好、もしかしたらこの人は私の前職の先輩の知り合いではないかと思い家に帰りすぐメールを打ちました。「世間は広い様でせまいなア」と返事がきました。その先輩の4年上で○○という名前。あだ名は△△。すれ違いなので一緒に山に行ったことはないが同じ大学の山岳会に属しており山岳会会報の編集人をしている自分のことは知っているはずだ。あったら宜しく云っておいてくれとのこと。整骨院に置き手紙でもしてその方に渡してもらおうと思っていますが人の縁というのは本当に不思議なものですね。

2014年4月14日 営業担当者の雑記

先日の新聞におもしろい記事がありました。
「虫垂むやみにとらないで」というもので「体に必要ない組織と考えられていた虫垂が腸に免疫細胞を供給し腸内細菌のバランスを保っている」ことを大阪大学などのチームがマウスで明らかにしたというもの。昔から虫垂は取っても何の問題もないと言われてきた臓器ですがこの記事を読み初めて虫垂の働きは体内に侵入した病原体などを攻撃する免疫細胞を作る働きを持つのだということを知りました。人間が発生した時から、生きていくのに都合がいいように進化してきた合理化の極致である臓器で不用なものはないと私は思っています。「この臓器は不用」だなどというのは人間の奢りなのではないでしょうか。これから研究が進んでいけば今まであまり重要視されていなかったあるいは非常に限定的な役目しか分かっていなかった臓器が実は大変重要なものなんだといったことがどんどん解明されていくのだろうと思います。

2014年4月11日 営業担当者の雑記

今朝通勤途上で半そでTシャツの小学生発見。と暫くいくと今度は同じく半そでの洗濯物を干しているヤングミセス発見。私は長袖ジャケットに薄いコート着用。今朝7時前の気温はそんなに高くはなく服装予報では薄手のカーディガンが欲しいかもとなっていましたが。何なのでしょうこの違いは。年を取った私は熱量が足りないのか若い彼らは環境に対して反応が鈍いのか?でも北欧の人たちも時々私には信じられないような格好をしていますよね。ほとんどの人が厚手のコートを着ている時にジーパン、Tシャツ姿で平気の様子。北極熊は極寒にも耐えるようになっていますが夏には甚だ弱いと聞きます。北極熊と比べるのは失礼な話とは思いながらTシャツ一枚だけで今朝の温度が寒くない人たちは夏の暑さは大丈夫なんでしょうか?自分の加齢を顧みず何ともくだらない疑問をもってしまいました。

2014年4月10日 営業担当者の雑記

昨日の日経夕刊に現在放送中のNHK連続テレビ小説「花子とアン」の脚本を書いた中園ミホさんの記事が載っていました。私はテレビドラマを欠かさず見るといったことはありませんがこの記事を読んでいるうちに少し興味が湧いてきました。今回のテーマは「赤毛のアン」を日本で最初に翻訳した村岡花子さんとのことで、私自身題名は知っていますが多分この本を読んだことはないと思います。
花子は出版のあてもないまま「赤毛のアン」を空襲の恐怖の中で翻訳し、たった一冊の原著を命がけで守った人だとか。その本の中に「曲がり角を曲がった先には、何があるか分からないけど、きっとよいものだと思う」という言葉があるらしい。将来が見えなく不安ばかりが先に立ちこれからに希望が見いだせない若い人が多いと聞く。中園ミホ氏は是非そんな若い人たちにこのドラマを見てほしいと結ぶ。私も時々見てみようかな。

2014年4月9日 営業担当者の雑記

今日営業で走り回っている時に何と「きじ」を見ました。場所は国分川の和名ヶ谷付近です。ここは元々バードウオッチングのメッカで素人カメラマン達がよく写真を撮っているところです。先日も何がいるのか聞いてみたらあの「かわせみ」もいるのですって。狙う筈です。「かわせみ」は小さいので皆さんが持っているカメラもとても立派そうなものばかりです。で私はずっと以前、とあるゴルフ場で「きじ」を見たことがあります。人間に慣れているのかそれとも怖いもの知らずなのか実に悠々とエサを探していました。自然界の「きじ」を見たのは多分今回が二回目です。私の車の前をよちよち歩いて道を渡りました。後ろに車がいましたが構わず静かに停車して通してやりました。いやー驚きました。こんなところで「きじ」にお目にかかるとは。

2014年4月8日 営業担当者の雑記

西行フリークついでに
あの芭蕉は西行の凄さを心底理解しており小林秀雄の「無常という事」という本中にも「。。即興は彼の技法の命であって、放胆に自在に、平凡な言葉も陳腐な語法も平気で駆使した。自ら頼むところが深く一貫していたからである。流石に芭蕉の炯眼は「その細き一筋」を看破していた。「ただ釈阿西行のことばのみ、かりそめに云ひちらされしあだなるたはぶれごとも、あはれなる所多し」(許六離別詞)とある。」そんな芭蕉の俳句は常に人に見られることを意識し死ぬ間際にまで何回も作句を添削していたという逸話もありとても一筋縄ではいかない句ばかりです。そんな中に会って「命ふたつの中に生きたる桜かな」というのが私は気に入っています。同郷の友人服部土芳と滋賀水口の満開の桜の下で20年ぶりにあった喜びを彼にしては珍しく素直に詠んでいるように思います。桜が取り持つ縁で。

2014年4月7日 営業担当者の雑記

昨日我が家の海棠が満開になりましたので一枝折り母親の仏壇に供えました。母親が大好きだった花です。今年は彼女の命日をうっかり忘れていました。いつもは女房が覚えているのに珍しく彼女もまたうっかりでした。そのうえ野暮用が重なりお彼岸にもお墓参りに行けませんでしたのでちょうどいい機会になり喜んで貰えたと思います。この時期艶やかな色で小さな花をいっぱいつけるこの花を見ると母親を憶い出します。もう七回忌が過ぎてしまいました。晩年はかなり物事が分からなくなっていましたが、離れて暮らしていたのに最後を看取る事が出来て良かったなと思っています。西行は「仏にはさくらの花をたてまつれ我が後の世を人とぶらはば」と桜の花を供えてくれと所望しましたが私は母親の好きな海棠の花を供えて暫し想い出に浸った一日でした。

2014年4月4日 営業担当者の雑記

花と言えば西行。
私が一番好きな詩人西行は2000首以上の歌を残しているようですがその中でも特に桜を詠んだ歌は印象に残るものがたくさんあります。生涯花に心を奪われ続けあるときは花に心が浮かれ出るのは仕方ないとしても散った後にはどうかわが身に戻ってきて欲しいのだがと懇願したり、出家した時にすべての執着を捨て果ててきたと思ったのに今だに心が花の色に染まる程花の事ばかり思っていると恨んで見せたりとどれを取り上げても只管桜花のことを詠んだ歌は心を揺さぶられるものばかりです。その中でも私の好きな歌の一つが「おしなべて花の盛りになりにけり山の端ごとにかかる白雲」です。余計な修飾は一切なく唯全山花に覆われすっかり花の盛りになってしまったと詠んだところが却って心地いいのです。心の奥深くを突き詰めた歌が多い彼の作品の中にあって素直に花に出会った感激を詠みあげているのがとても新鮮です。

2014年4月3日 営業担当者の雑記

昨日は営業で松戸市内を走り回ったのですが有名どころの桜はどこも満開でした。常盤平、八ヶ崎、八柱の各さくら通りはいづれも道の両側数百メートルに亘って桜が枝を張っており空を覆う程に咲いていました。どこもこの5日・6日が「さくら祭」とのことで車の規制が案内されていました。最近はさくら祭と満開の時期がずれていたような記憶がありますが今年は大丈夫ですね。また帰宅途中の新京成「くぬぎ山駅」の少し手前では自衛隊敷地内の桜がライトアップされていました。愈々桜の季節です。昨夜からの雨が少し心配ですがそれほどひどくはなさそうですし週末には回復するという予報ですので今年はどこの会場も盛り上がるのでしょうね。私は「ソメイヨシノ」もいいのですがどちらかというと「シダレザクラ」「ヤマザクラ」の方が好きなので今年も開花情報を見ながら追いかけようと思います。