11月26日 営業担当者の雑記

先日国立新美術館でのチューリッヒ美術館展を見ていてふと新聞にこんな記事が出ていたのを思い出しました。それは約20万~3万数千年前に生きていたネアンデルタール人が抽象的な表現力を持っていたとする研究成果を英領ジブラルタルとスペインなどの研究チームが米科学アカデミー紀要に発表したというもの。ジブラルタルの洞窟内で縦横13本の線が交差する記号のような模様が刻まれた岩盤が地層の下から出てきたもので約3.9万年前のこの地層がある地域には現生人類はまだ来ていなかったとのこと。これを描くには物事を抽象的に考える高度な知的能力が必要と考えられており今後べつの年代や地域でもこうした模様が発見されればネアンデルタール人の思考能力の進化をたどることが出来ると東大近藤准教授。この展覧会では印象派から抽象画まで幅広い作品が展示されていますがモンドリアン、クレー、カンディンスキーなどの作品はもしかしたらネアンデルタール人の進化形ではないのかなどと思ったりしました。