10月30日 読売歌壇栗木京子
読売歌壇栗木京子今週の選は「マスクより顔外しつつ語る医師待ちし私を先ず労いて:野村貞江」そうなんです。今でも病院に入るときはマスク必須。病院によっては「不織布マスク着用」というところもあります。入院していたところは面会時はコロナの再発で予約制一回二人までとなっていました。病院からコロナが広がったなどということになれば信用がた落ちですよね。そんなわけで医師もしっかり防護しており診断し始めてからマスクを外したのですね。いかにもお待たせしましたという医師の優しさがにじみ出ています。この場面では作者より少し若いくらいで笑顔がかわいい大柄な医師と想像しました。くまさんみたいな。こんな歌を第一番目に持ってきた栗木さんもこの作品には共感したものと思われます。ようやく解禁されかけたマスク着用がコロナ再発で復活しまた町人の表情がなくなってしまいました。そんな中でのやりとりはなんとも微笑ましい場面です。