10月24日 林真理子先生
日経夕刊「あすへの話題」に作家の林真理子氏の文が掲載されていました。内容はこの時期、4,5年前施設に入るために引っ越していった老夫婦の庭の金木犀の香りを思い出すというものです。「ドアを開け、門までの路地、足元に金色の細かい花弁が散らかっていることがあった。そんな時顔を上げると、隣の塀から金木犀の枝が手を差しのべている。ある時まで毎年、そのささやかな幸福を味わっていた。」林氏の筆致は冴えます。跡地には4階建てのワンルームができ元の景色はなくなったが私の頭の中ではいつしかなくなっていた町が出来上がっている。帰り道に相変わらず金木犀の香が甦る。私だけのメタバースなのだと結ぶ。いつ書いた文章なのか分かりませんが彼女が理事長を務める母校の日大ではAフットボール部の大麻事件がまだ解明されていず私学の補助金がカットされるようです。彼女への改革の期待は大きいので時に自然も楽しみながらがんばってください。