2014年10月10日 営業担当者の雑記
明後日は芭蕉忌です。
1694年今から320年ほど前の陰暦10月12日芭蕉が旅の途中大阪で亡くなった日です。日本を代表する俳人の一人としてその俳句の一つ二つは誰でもが諳んじることが出来るのではないでしょうか。私は「野ざらし紀行」に出てくる「命二つの中に生きたる桜哉」の句が好きな句の一つです。芭蕉の句は古典の知識がなければ分からないとか何しろ一筋縄ではいかない人ですから裏の意味があったりするのですがこの句はすんなり心に入ってきます。また「奥の細道」には沢山の名句がありますが私は「夏草や兵どもが夢のあと」が結構好きです。芭蕉は西行のことが大好きだったので勿論「とりわきて心も凍みて冴えぞ渡る衣川見に来る今日しも」が念頭にあったことでしょう。藤原三代の栄華をしのびそして西行もきたこの衣川で歴史の流れに思いを馳せる時旅情ともあいまり感慨もひとしおだったことでしょう。
最後は日本全国から弟子たちが集まり看取られた芭蕉は今琵琶湖のほとり義仲寺に遺言通り葬られています。世に優れた芸術家は沢山いますが生前からそして数百年たった今も俳聖として崇めたてまつられているのは高浜虚子の功績大との事です。