8月21日 読売歌壇栗木京子

今週の選は評付の三首外から。栗木さんもお年頃なのか3首中2首が孫の話なので敢えてそれは選ばずに「たそがれの小田急線の柵沿いに白粉花が連なり匂う:玉川伴雄」。私は通勤に京成線を利用しており最寄り駅に行く道中の線路沿いに白粉花が咲いています。この花昔はちょとした空き地や庭の隙間にどこでも見られたのですが最近はとんと見かけなくなりました。白やピンクの小さな花が咲き花の時期が終わると直径5mmくらいで皺しわの黒い実がなりその中に白い粉が入っています。それを実際に顔に塗ったかまでは覚えていませんがいかにも化粧粉のようなものでした。そばに寄ると香りも柔らかで少し甘い化粧のようで名前の由来は白い粉なのか香りなのか知りません。和名は夕化粧あるいは英語でもFOUR O’CLOCKとよばれているように黄昏時に咲きます。小田急線と京成線はまるで離れているのですが「玉川さん」私は京成沿線で楽しんでいますよ。