2014年10月8日 営業担当者の雑記
今年度のノーベル物理学賞に赤崎勇・天野浩・中村修二の三人が受賞することになった。授賞理由は「明るくエネルギー消費の少ない白色光源を可能にした効率的な青色LEDの発明」とのこと。ノーベル物理学賞というとその業績をほとんど理解出来ないことが多いのだが今回は極日常的に使われているLEDの話なので非常に親近感を持ちました。確かに光の三原色は赤、緑、青でそれを組み合わせるとあらゆる色が表現でき、全部混ぜ合わせると白になると習いました。その青色を作るのが難しかったのですね。彼らのおかげで我が家でもここ数年で急速に照明がLEDに切り替わりました。今回の受賞でもう一つ興味を持ったのは中村氏がこの発明をした時に働いていた会社が支払った報奨金額が2万円だったと聞いたことです。「えっそれが本当に世界的な発明に報いる金額?」と大笑いしました。昨年のLED世界市場は1兆7千億円、2020年には7兆円位になるかもという発明に2万円はないだろうと勝手に憤りました。会社を訴え特許の取り扱いに一石を投じた中村氏は以降の研究者に大きな刺激を与えたという意味でも画期的な業績を残しましたね。