6月26日 読売歌壇栗木京子

今週は栗木さんが推す3句以外から。「懸命にそして静かに父は今百一回目の夏を迎える:夫馬 和子」実は義父が先日98歳になりました。彼はもう数年誤謬性肺炎ということで入院していますが義弟の話によると身の回りのことは全部自分で出来るし頭もごく普通、言葉も生粋の博多弁でしゃっきりしているようです。この間長いこと空き家になっている自宅をもう住むこともないので処分してくれとの話がありました。錠はしてあるのですが泥棒に入られ茶道具や亡くなった義母の宝石などがなくなっているようです。またハクビシンらしい動物のフンもみられるとのこと。切り出しにくい話だし義父が亡くなってから処分すると相続が面倒になるのですが、まだ頭がしっかりしている彼から話が出てきたので次男が手続きを進めているようです。若い時から頑固一徹だったという義父もその片鱗は残しながらそれでも随分丸くなり子や孫の見舞いを楽しみにしているようです。