5月18日 宇品島

明日から主要7カ国首脳会議(G7サミット)が広島市の宇品島を中心に行われますがこの宇品島はかつて軍港広島のシンボルでした。数か月前友人が一冊の本を紹介してくれました。「暁の宇品:堀川惠子」です。私は全く知らなかったのですがここ宇品港(広島港)は明治以降日本軍隊の兵站基地として30万人、1,000隻を超える船が集積し戦場に物資を送り続けました。その活躍は「暁部隊」としてその名を轟かせていました。そもそも日本が第二次大戦で敗れたのは「兵站の重要性」に対する首脳部の認識の違いだとも言われています。敵の圧倒的な物対し現地調達などという前時代的な戦略で死者数は直接戦闘によるものより餓死者の方がずっと多かったなどともいわれています。戦争中には日本における数少ないそして最重要の役割を果たしてきた「兵站基地」としての歴史が書かれているのがこの本です。原爆投下後には一早く救助活動を開始したとも伝わります。